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「推進メンバー」というのは、具体的にどのような役割でしょうか?

公開日:2010/10/29
※本記事は、ISM Web store が作成・検証したものです。

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サンプル文書の「P323-3.3.4-B プライバシーマーク推進体制図(見本).xls」のシート「プライバシーマーク推進体制図(関連図)」に記されている、「推進メンバー」というのは、具体的にどのような役割でしょうか?

「推進メンバー」から「業務の責任者」に線が伸びているので、「業務の責任者」と連携を取るといったような役割でしょうか?

シート「プライバシーマーク推進体制図(責任と権限表)」のほうには「推進メンバー」が記されておりませんでしたので、ご質問させていただきました。

結論から申し上げますと、体制図にある「推進メンバー」は、各現場の「実務担当者」として、PMS推進事務局と協力しながら自部門の運用を支えるサポーターという位置付けです。

ご指摘の「責任と権限表」に記載がない理由と、具体的な役割について詳しく解説します。

1. 「推進メンバー」の具体的な役割と立ち位置

お考えの通り、推進メンバーは「業務の責任者」を技術的・事務的に支え、現場でのPMS運用を円滑にする役割を担っています。

  • 現場の「実務リーダー」:
    PMS導入当初は、現場から「業務が煩雑になる」といった反発や戸惑いが生まれがちです。その際、推進メンバーが事務局との橋渡し役となり、自部門の「業務の責任者」をサポートしながら運用の定着を図ります。
  • 事務局との連携:
    全社的なルール(規程)を自部門の具体的な業務フローに落とし込む際、実務に詳しい推進メンバーが「サポーター」として調整に入ります。

2. なぜ「責任と権限表」に記載がないのか

弊社のサンプル文書において、あえて表に記載していないのには「運用の軽量化」という明確な理由があります。

  • 権限の重複を避ける:
    Pマークの規格(JIS Q 15001)上、重要なのは「業務の責任者」がその部門の個人情報保護に責任を持つことです。推進メンバーはあくまでその活動を「手助け」する存在であり、独自の決裁権限や重い法的責任を課す性質のものではないという判断に基づいています。
  • メンテナンス性の向上: 推進メンバーまで詳細に「責任と権限」を定義してしまうと、人事異動のたびに規程類を細かく修正する必要が生じ、形骸化の原因になります。そのため、実務上の「役割」として図示するに留めています。

3. 最新の審査基準とカスタマイズの考え方

現在のPマーク審査では、形式的な体制図よりも「実態として機能しているか」が重視されます。

  • 「業務の責任者」が兼務する場合:
    組織規模が小さい場合は、推進チームを作らず「業務の責任者」が直接メンバーを兼任しても全く問題ありません。
  • 独自に定義する場合:
    もし貴社において「各課の推進委員には〇〇の点検を行う権限を与える」といった明確な役割分担をさせたい場合は、必要に応じて「責任と権限表」に追加してください。その際は、責任が重くなりすぎて現場が疲弊しないようバランスを取るのがコツです。

4. 弊社サンプル文書集(最新版)のポイント

最新のPMS推進体制図では、トップマネジメントから「個人情報保護推進チーム(事務局、教育、システム、苦情窓口等)」、そして各現場の「業務の責任者」へと、指示と報告のラインが明確になるよう設計されています。

  • PMS推進事務局:
    システム全体の調整や監査・是正の事務を担当します。
  • 業務の責任者:
    自グループの社員等の支援や総括管理、推進会議への参加を担います。

推進メンバーは、これらの役職者が「決めたこと」を現場で「実行する」ための頼もしい右腕です。まずはサポーターとしてゆるやかに任命し、運用の実態に合わせて必要があれば権限を明文化していくというステップをお勧めいたします。

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執筆・監修: カスタマーサポート

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