ISMS, プライバシーマークおよび商品に関する質問と回答をご紹介

第一階層内部文書および文書通番、版数に関して

2009/02/13 (2019/09/21)
ISMSサンプル文書集.  11,198 views

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文書管理規程5ページ 下部に第一階層内部文書とありますが、これはどういうもののことをさしているのでしょうか?
また、同一階層文書通番、版数(大改訂通番)とはどのようなものでしょうか?

既にご理解いただけているかもしれませんが、まず最初に、内部文書管理番号について、再度ご説明をさせていただきます。

第一~第四階層内部文書は文書管理規程-“2.1 ISMS文書体系”のピラミッド構成の図に記す”文書レベル”や”記号”と対応しています。

  文書レベル=1(記号=A) は 第一階層内部文書
  文書レベル=2(記号=B) は 第二階層内部文書
  文書レベル=3(記号=C) は 第三階層内部文書
  文書レベル=4(記号=D) は 第四階層内部文書

この文書レベルに応じて、各文書のヘッダーには、以下のルールに基づいた内部文書管理番号を記しております。

  文書レベル1(A)、文書レベル2(B) の場合の内部文書管理番号

    「ISMS - ◇ ×× - ○ △△」 → 例: 文書管理規程:ISMS-B01-100

     ◇ → 文書レベル (例: A もしくは B)
     ×× → 通版 (例:01~)
     ○ → 大改訂版数 (例:1~9)
     △△ → 小改訂版数 (例:01~99)

  また、文書レベル3(C)、文書レベル4(D)の場合は、

    「ISMS - ◇ ×× - ◇×× - ○ △△」 → 例: 内部文書記録管理台帳:ISMS-B01-D01-100

     最初の◇ → 上位の文書レベルA、B
     最初の×× → A、B内での通版
     次の◇ → 下位の文書レベルCもしくはD
     次の×× → C、D内での通版 (01~)
     ○ → 下位文書レベル内での大改訂版数 (1~9)
     △△ → 下位文書レベル内での小改訂版数 (01~99)

【ご質問事項①】
文書管理規程5ページ 下部に第一階層内部文書とありますが、これはどういうもののことをさしているのでしょうか?

【ご回答①】 「第一階層内部文書」とは、先に説明がありました、文書レベル1(記号=A)の文書となります。
ファイル名の先頭および文書ヘッダーに「A※※」とある文書で、以下の2文書が該当します。
 ・「A01 情報セキュリティ基本方針」
 ・「A02 ISMSマニュアル」

ちなみに、第二~四階層内部文書は、以下の通りです。

第二階層内部文書
  → 文書レベル2(記号=B)の文書
    ※ファイル名の先頭および文書ヘッダーに、「B※※」とある文書

第三階層内部文書
  → 文書レベル3(記号=C)の文書
    ※ファイル名の先頭および文書ヘッダーに、「B※※- C※※」とある文書

第四階層内部文書
  → 文書レベル4(記号=D)の文書
    ※ファイル名の先頭および文書ヘッダーに、「B※※ – D※※」または「A※※ – D※※」とある文書

【ご質問事項②】
同一階層文書通番、版数(大改訂通番)とはどのようなものでしょうか?

【ご回答】
「同一階層文書通番」とは、同一の文書レベル(A、B、C、D それぞれ)での通版となります。
例えば文書レベル2(記号:B 規程書)は、全部で16文書(規程)あります。
よって、同一階層文書のB内では、「B01」~「B16」までの通番が付けられます。

「版数(大改訂通番)」とは、文書の旧版(改訂される前のもの)と新版(改訂されたもの)を区別するためのつける番号です。
これは、先に説明した、「大改訂版数」と「小改訂版数」で表します。

「大改訂版数」は、文書に大きな変更が加わった場合を示します。
「小改訂版数」は、文書の細かな修正などの際に、変更します。

 例1 : 文書管理規程 : ISMS-B01-100 (←最後の”100″)
 例2 : 内部文書記録管理台帳 : ISMS-B01-D01-100 (←最後の”100″)

示される数値は、その文書が改訂された回数となります。

 例  「202」 ならば、大改訂2回 と 小改訂2回
   ※初版を1とするなら、改訂1回となります。

ちなみに、「大改訂」と「小改訂」の違いは、規定(ルール自体)が追加、削除されたりした場合は、「大改訂」。 記載されている規定(ルール内容)を修正した場合は、「小改訂」などと理解していただければと思います。 この「版数」は、規程書などの表紙では、「第1.02版」などと示されています。 【補足】 内部文書管理番号の付与ルールはJISQ27001では、特に規定されていません。 必要に応じて御社で分かり易いように変更して下さい。