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「セキュリティ事件・事故」の定義とは?どこから報告や対応が必要になるのでしょうか?

更新日:2026/04/02 (公開日:2023/12/19)
ISMS全般.  784 views
※本記事は、ISM Web store が作成・検証したものです。

簡便的に対象範囲をとらえると、「事象>インシデント>事件・事故」のように理解をしました。

とは言え、英語に訳すると、「event>incident>Incident and Accident」となるので、「event>incident and Accident>Incident」の方が納得できるのかとも思い、混乱してしまいました。

外国人社員への説明が必要となれば「event>incident and Accident=Incident」としてしまった方が良いのでしょうか。

外国人社員の方へ説明される際は、「Event > Incident」という包含関係を基本とし、「AccidentはIncidentの中に含まれる、あるいはIncidentの別称である」と整理するのが、国際規格の定義に最も忠実で分かりやすい説明となります。

1. JIS Q 27000(用語定義)に基づく整理

ISMSの用語定義(JIS Q 27000:2019)の「3.21 事象(event)」の注記には以下のように記載されています。

3.21 事象(event)

注記3: 事象は、“事態(incident)”又は“事故(accident)”と呼ばれることがある。

※「JIS Q 27000:2019」より

この内容から、全ての発生した出来事はまず「Event」であり、その中に「Incident(インシデント・事態)」や「Accident(事故)」が含まれるという解釈になります。

2. 外国人社員への説明のポイント

英語圏のセキュリティ概念では、一般的に「Accident」という単語はあまり使われず、「Information Security Incident」に集約される傾向があります。混乱を避けるため、以下のロジックでの説明を推奨します。

  • Event(事象):
    システム上のあらゆる変化(中立的なものを含む)。
  • Incident(インシデント):
    セキュリティを脅かす可能性のある、望ましくない事象。
  • Accident(事故):
    日本の慣習等で「実害が発生した重度なインシデント」を指すが、分類上はIncidentの一部である。

したがって、ご質問の「Event > Incident(including Accident)」という整理で説明されるのが、最も整合性が取れます。

3. 実務的なアドバイス

実務上は、「日本では実害が出たケースを便宜上『Accident』と呼び分けることもあるが、ISMSの管理プロセス上はすべて『Incident』として報告・対応を行う」と補足することで、グローバル基準との混乱を防ぐことができます。

以上、ご参考まで。

ISM Web store

執筆・監修:ISM Web store カスタマーサポート

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