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品質目標が「手段」になっているとの指摘を受けましたが、適切な目標設定と帳票管理はどうすべきですか?

更新日:2020/05/21 (公開日:2010/08/12)
※本記事は、ISM Web store が作成・検証したものです。

この記事は、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

お世話になります。

先日、外部審査が終了し、審査官より次の指摘を受けました。

「当社の各部門の品質目標設定では、目標値が手段になっており、目標値ではない。」

例:システムの改善
指摘理由:
何のためにシステムを改善するのかが不明。
何にかがあるため、手段としてシステムを改善するのであれば、意味はわかるが目標値としてシステム改善をあげるのはおかしい。

言っている意味は理解できますが、貴社の品質目標実施計画書を参照すると、当社が利用している審査会社が指摘した案件については、反映されていないような気がします。

具体的にどのようにして各Grの品質目標を管理するか帳票作成で困っています。 アドバイスを頂ければ幸いです。

外部審査での「目標値が手段になっている」という指摘事項について、ISO 9001:2015の要求事項に基づき整理いたしました。

結論から申し上げますと、審査員の指摘は「何を実現したいか(結果)」と「そのために何をするか(プロセス)」を明確に分離すべきであるという妥当なものです。

1. ISO 9001:2015(規格 6.2)に基づく考え方

「品質目標」とは、関連する機能・階層及びプロセスにおいて、どのような活動を通して、品質方針にどのように応えるのかということになり、それがどれだけ達成できているかを明確に測定し、継続的に改善していくこととなります。

2015年版では、目標の設定(6.2.1)と、それを達成するための計画(6.2.2)をセットで管理することが求められています。

  • 品質目標(6.2.1):
    測定可能(目標値)であり、品質方針と整合している「目指すべき状態」。
  • 達成計画(6.2.2):
    目標を達成するために「何を実施するか」という具体的なアクション。

審査員の指摘は、6.2.1(目標)の欄に、本来 6.2.2(計画・手段)に書くべき内容が記載されているという点にあると考えられます。

2. 「目標」と「手段」の書き換え例

ご質問のケースを、規格に適合する形に整理すると以下のようになります。

項目内容
品質目標(結果)受注処理における入力ミスを月間3件以内に抑える(目標値)
実施計画(手段)入力チェック機能を備えた「システムの改善」を実施する

「システムの改善」は、あくまで目標を達成するための「手段」として位置づけます。

現状の「目標:システムの改善を行う」だと、「指摘:なぜ改善するのか?改善した結果、どうなりたいのか(目標値)が見えない。」となっています。

3. 帳票運用の改善アドバイス

弊社の「品質目標実施計画書」を活用される際は、以下の点に留意して記入・修正を行ってください。

  • 目標欄:
    「〇〇を向上させる」「〇〇を削減する」など、目指す結果と具体的な数値を記載する。
  • 手段・計画欄:
    そのために行う具体的な活動(システム改修、教育の実施など)を記載する。
  • 判定基準・評価方法:
    完了したかどうかだけでなく、目標値が達成されたかをどう測るかを明確にします。

審査の際は、「項目名は〇〇だが、実質的に目標値はここで管理しており、手段と区別している」と説明するか、項目名自体を「目標値」に変更することで是正が可能です。

帳票を拝見させていただきましたところ、「品質方針」が別にあり、帳票の「品質方針の展開」の部分が「品質目標」で、その実施項目として「グループ目標」があり、その判定基準として「管理項目」「管理基準」「予防基準」があるとも見受けられます。

そうであれば、帳票の項目名のみを変更(例えば、管理基準を目標値に変更)し、審査員にそのように説明することで是正できるかもしれません。

ISM Web store

執筆・監修:ISM Web store カスタマーサポート

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